・・・というように、実際の呪い人形のように、罪を犯した人に対して呪いがかかると言われるラププ人形。このラププ人形は日本の少女漫画『美味しんぼ』に登場するオブジェクトで、作中では主人公の過去の罪を償わせるために使用されました。
ラププ人形は、こうした伝説の人形のように、実際に呪いがかかるものではありません。現実の世界で、人形を通じて呪いをかけることは不可能です。しかし、このような人形が登場する作品や伝承が多く存在するのは、人々が隠された罪や後悔を抱えていることや、過去に起きた出来事を取り巻く不思議な神秘的な雰囲気を楽しむ傾向があるためです。
そもそもラププ人形とは、寸法は小さくても、細部までかわいらしくデザインされた、人形やぬいぐるみのことを指します。その起源は、美味しんぼの作者である、漫画家の田中タキシが1989年に「ActFurprise」というイベントのためにデザインした「ラププ娘」から来ています。
ラププ娘は頭が大きくて、光るおやじ髭と、姿を隠す袋のような衣服を着た、おもしろい人形です。その姿が、悪と戦うスーパーヒーローのようでもあるため、多くのファンを集めました。その後、魅力的な女の子の人形キャラクターとして、キャラが広がり、その名前は「ラププ人」になりました。そして、ピコミンズのラププ人形は、このラププ人というキャラクターをモデルにして作られたものです。
しかし、ラププ人形の存在自体に関わらず、作中のように、罪を償わせたいと願う人々にとって、ラププ人形はまさに呪いの象徴となるのかもしれません。個人的な意見ですが、作品や伝承を通して、心に秘めた後悔や罪を穏やかに受け入れることができるような、心の癒しをもたらす存在なのかもしれません。
