「忘れられた血の巨人」は、2011年に発売された人気ゲーム「マインクラフト」の都市伝説の1つです。この都市伝説によると、プレイヤーがプレイ中に突然巨大な血まみれの人型のモブ（キャラクター）が出現し、襲ってくるというものです。この都市伝説は、当時「マインクラフト」が流行っていたことや、プレイヤーがゲーム中に起こる不気味な出来事に恐怖を感じることから、多くの人に広まりました。
しかし、実際にはゲーム内に「忘れられた血の巨人」のようなモブは存在しません。その後のゲームパッチやアップデートでも、この都市伝説に関連したものは追加されていません。また、映像サイトなどに投稿された「忘れられた血の巨人」が映っているという動画は、プレイヤーがMOD（改造データ）を使って作られたものであり、ゲーム内で実際に起こった出来事ではありませんでした。つまり、この都市伝説はプレイヤーによる捏造（でっち上げ）であることがわかります。
なぜこのような都市伝説が生まれたのかというと、プレイヤーたちが「マインクラフト」で体験する世界はランダムに生成されるため、まれに不気味な光景や起こりえない現象が発生することがあります。そのような現象が起きたとき、プレイヤーたちはそれを都市伝説として語り合い、さらに恐怖を煽っていったのです。
しかし、これらの都市伝説には現実に起こった出来事とは違い、ただの架空の話であることが多いため、プレイヤーは過度な恐怖を感じる必要はありません。むしろ、「マインクラフト」の大きな魅力の1つとして、プレイヤーたちが談笑したり、心配したりできるようなコミュニティが生まれていることが挙げられます。そのため、「忘れられた血の巨人」のような都市伝説も、一種のゲームの楽しみ方として受け入れられているのも事実です。
つまり、「忘れられた血の巨人」はマインクラフトの世界ではなく、プレイヤーたちの想像力やコミュニティの産物であると言えます。このように、ゲームの都市伝説は単なる噂や嘘ではなく、プレイヤーの間で共有される一種の文化であり、ゲームの新しい楽しみ方の一つとも言えるでしょう。
