犬鳴村は、岐阜県飛騨市にある山間の小さな集落です。その名前は、以前は犬の泣き声が聞こえるという伝説があったことから付けられました。
犬鳴村は、古くから立ち入り禁止の地区であり、村の入り口には厳重な柵と看板が設置されています。村の中心部にある大きな建物も、警備員が常に見張っており、外部からの侵入を許しません。そのため、誰も実際に村の中に入ることはできませんでした。
しかし、最近になって犬鳴村に潜入したという報道がありました。その様子をテレビ番組が特集し、その様子が世間にも広まりました。
潜入した人物は、元陸上自衛官の小野田秀樹さんという男性でした。彼は過去にも複数の立ち入り禁止地域に潜入し、その様子を報じてきました。
小野田さんが犬鳴村に入る方法は、ヘリコプターで山の上から下りてくるというものでした。村の警備員が見張っているのは村の入り口だけで、山の上は見張り所がないため、この方法で入ることができたのです。
小野田さんが実際に村の中に入ると、そこにはどことなく不気味な雰囲気が漂っていました。建物の周りにはぼろぼろの看板が立ち並び、木々や草は生い茂っている様子がありました。
さらに、村の一部分には人形が置かれており、これらが何のために置かれているのかは不明でした。小野田さんはその人形について疑問を抱きながら向かいにある建物へと進みました。
建物の中に入ると、そこには過去に住んでいたのではないかと思われる家具や物が残されていました。そこで、小野田さんは古い日記を見つけました。しかし、その中身は一部が削除されており、読むことができませんでした。
さらに、小野田さんは建物に設置されていた監視カメラを見つけました。これが村の中心部の建物にまで設置されていたことから、犬鳴村には何かが隠されているのではないかと小野田さんは推測しました。
その後、小野田さんは村から出ることなく山の中で一夜を過ごし、翌日にはヘリコプターで村の外に出ることができました。
ヘリコプターの操縦士も含め、小野田さんを乗せたスタッフ全員には、村から出た後も何度か犬の鳴き声が聞こえたという報告がありました。しかし、それ以上の詳しい情報は公表されていません。
このような報道をきっかけに、犬鳴村に対する関心が高まりました。しかし現在でも犬鳴村への入村は許可されておらず、その謎は未だに解明されていません。一部の人々にとっては、犬鳴村という禁断の地は今もなお、恐怖と謎を秘めた存在として残されています。
