「ほんとうのトモダチ」という題名の第8話は、「人形屋敷」という舞台で描かれる物語です。この物語は、主人公・美咲とその親友である美鈴の友情を中心に展開しています。
美咲と美鈴は一年前に引っ越してきたばかりの街で出会い、同じクラスになったことをきっかけに親友になりました。美咲は人見知りで友達がいなかったため、美鈴の導きで学校の裏にある不気味な人形屋敷を訪れることになります。
人形屋敷の中にはたくさんの不気味な人形が置かれており、美鈴はそれらを稼働させることができる不思議なリモコンを持っています。美鈴はそれを使って美咲を驚かせ、楽しませることができます。
しかし、美咲はある日、美鈴が持つリモコンを見てしまい、自分が驚かされているのではないかと疑い始めます。それからというもの、美咲は美鈴に誘われてもなかなか人形屋敷に行くことができませんでした。
やがて美咲は、学校の同級生である葵という女の子と親しくなります。美咲は、葵に人形屋敷について話したところ、葵は自分も以前美鈴にリモコンを見せてもらったことがあると言います。
その後、美鈴が美咲にリモコンを見せないことで、美咲は葵の言葉を信じ、美鈴との友情にも疑問を抱くようになります。そしてついに、美咲は葵と一緒に人形屋敷に行くことを決意します。
しかし、人形屋敷に着いた美咲と葵は、美鈴の姿を見つけることができません。それどころか、不気味な音や光が鳴り響き、美鈴のリモコンが作動しているように見えます。その光景を見た美咲は、自分の友情が完全に裏切られたことを悟るのでした。
「ほんとうのトモダチ」という題名の意味は、この物語を通して「本当の友情」の大切さを改めて考えさせられるような内容になっています。人形屋敷という不気味な舞台が、美咲と美鈴の友情の内側を描き出し、最後には美咲の心の変化を伝えてくれます。
