マインクラフトの統合版では、コマンドを使って簡単なゲームや仕組みを作ることができます。今回は、そのコマンドを使って「人狼ゲーム」のようなミニゲームを作ってみたいと思います。
人狼ゲームとは、架空の村で行われる推理ゲームで、村人側と人狼側に分かれてそれぞれの役職を持ち、村人側は人狼を見つけ出し、人狼側は村人を欺いて最後まで生き残ることを目的とします。
まず、コマンドブロックを使って以下のコマンドを入力します。
・/scoreboard objectives add join dummy
このコマンドは、joinという名前のスコアボードを作成します。このスコアボードにプレイヤーが参加したかどうかを記録していきます。
・/scoreboard objectives setdisplay sidebar join
このコマンドは、右側に参加プレイヤーのスコアが表示されるように設定します。
・/scoreboard players reset @a join
このコマンドは、参加プレイヤー全員のjoinスコアをリセットします。
次に、役職を表すパーティクルを設定します。例えば、村人を表す役職パーティクルは赤い羊毛、人狼を表す役職パーティクルは黒い羊毛とします。そこで、コマンドブロックを使って以下のコマンドを入力します。
・/scoreboard objectives add team dummy
・/scoreboard players set @a team 1
・/scoreboard teams add villager
・/scoreboard teams option villager color red
・/scoreboard teams add werewolf
・/scoreboard teams option werewolf color black
これらのコマンドによって、スコアボードにteamという名前のオブジェクトが作成され、プレイヤー全員にteamスコアが割り当てられます。また、このスコアにはデフォルトで1が設定されています。そして、村人用のチームvillagerと人狼用のチームwerewolfが作成され、それぞれ赤と黒の色を設定します。
また、役職をランダムで振り分けるために、ランダムテレポートを使います。コマンドブロックを使って以下のコマンドを入力します。
・/execute @e[type=marker, name=join] ~ ~ ~ tp @p[score_team=0,score_join=1] 0 4 0
このコマンドは、マーカーとして設定したjoinという名前のエンティティのある場所から、最も近いスコアteamが0、joinが1のプレイヤーを座標(0、4、0)にランダムテレポートします。これにより、スコアが設定されたプレイヤーが役職を持つチームのエリアにランダムに配置されます。
このコマンドを使用する前に、先ほど作成したスコアjoinを1以上にすることを忘れないようにしましょう。
最後に、プレイヤーの役職を確認するために、以下のコマンドを入力します。
・/execute @a[score_team=1,team=villager] ~ ~ ~ title @p title {“text”:”あなたは村人です”,”color”:”red”}
・/execute @a[score_team=1,team=werewolf] ~ ~ ~ title @p title {“text”:”あなたは人狼です”,”color”:”black”}
これらのコマンドによって、スコアteamが1、チームがvillagerかwerewolfのプレイヤーに対して、タイトル(画面上部に表示される文字)が表示されます。
以上でコマンドの設定は完了です。全てのコマンドを入力したら、コマンドブロックをアクティベートし、ゲームをスタートさせましょう。
参加プレイヤーが決まったら、各自の役職を確認し、それぞれのチームのエリアに移動します。これで人狼ゲームがスタートし、プレイヤーは村人側と人狼側に分かれて楽しむことができます。
このように、コマンドを使用して役職を自動で振り分けることで、手軽にミニゲームを作ることができます。ぜひ参考にしてみてください。

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